当店でのCD録音は、すべてCD-Rにて録音を行っています。市販の音楽CDのようなCDプレスによる制作
は、同じものを何百枚も作るときには単価が安くなりますが、1枚作るのには、非常に高価になります。
市販音楽CDのようなプレスCDとCD-Rでは、どちらもデジタル記録のため、音質的な違いはありませんが
見た目は同じようでも、構造が違います。 (→ 是非「 CDのお話」もお読み下さい!)
そのため、CD-Rは、多少取り扱いに注意して頂く必要があります。
◇ 直射日光の当たる場所(窓際など)や、高温多湿の場所(車の中など)に放置しないで下さい。
→ 特に記録面に直射日光が当たり続けると、データが消えてしまうことが有ります。
◇ 表の盤面にボールペンやえんぴつで字を書いたり、テープを貼ったりしないで下さい。
特に、ローディング方式の機器での再生の場合は、傷が付かないように十分注意して下さい。
→ 表側に傷が付くと、記録が壊れて、再生出来なくなります。
※ CDは、裏側ではなく表側に近いところに内容が記録されています。
◇ 裏の記録面を出来るだけ素手で触らないようにして下さい。
→ 特に、指紋、ほこり、油、等の汚れが付くと、再生できなく事があります。
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裏の記録面の汚れや、軽い傷は、クリーニング、等により、再生が出来るようになりますが、
表側に傷が付くと修復が不可能となり、二度と再生出来なくなります。
←これ位のキズが付くとアウトです!!
CD-Rは、裏面以上に表面に気をつけましょう!
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◇ 柔らかい布(メガネ拭きやメリヤス系の布、等)を使い、中心から外に
向かって放射状に拭いて下さい。
※ ティッシュペーパーは、紙の質によっては傷が付き易いので
お薦めできません。
※ 昔のレコードの感覚で、円を描くように拭いてはいけません! |
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◇ 汚れが酷い場合は、布を水に濡らして水拭きしても構いません
※ CD-R専用クリーニング液以外、洗剤などは使わないで下さい。 |
放射状に! |
CD-Rは、パソコン用のドライブが初めて発売されたのが、平成8年(1996年)です。
それ以前の機器は、CD-Rの事を想定して作られていないため、一部のCDプレーヤー(ラジカセ、ミニコンポ、等)では、構造上再生出来ない場合があります。
また、一部の機器で、性能上再生されにくいものも有ります。(特にカーオーディオ)
※ お渡し致しましたCDが再生出来ない時は、まず、ご連絡下さい。
CD-Rは、直射日光の当たる場所や、高温・多湿の場所を避けて、 必ず専用のケースに入れて、保管しましょう!
こちらでは、CDとCD-Rの違いやCD-Rの特徴などの解説をしています。
長文になりますが、お読み頂ければ幸いです。
何が違うかと言いますと、製造、記録の方式が違います。
CDやCD-Rには、デジタル信号が記録されていて、裏の記録面にレーザー光線を当てることによって信号を判別し読み取っています。
市販音楽CDのような製造方法のCDをプレスCDと言いますが、プレスCDの記録面には、目に見えない小さな溝が刻まれています。要するに凹凸
が有るのですが、その凹凸にレーザー光線をあてると光が変化し、それがデジタルの信号になります。
プレスというのは、この凹凸のある原版(ハンコの様なもでスタンパーと言います)の金型をまずつくり、
あとは、この金型で、まさにハンコを押すように型押ししてつくるためにプレスと言います。
一方CD-Rは、記録面には、特殊な色素が塗られています。(CD-Rの裏側を見ると、緑や青の色が付いているのがお分かりになると思います。)
それに高温のレーザー光線をあてることによって、色素が変化します。要は、焼き跡が付きます。
その焼き跡に再生用のレーザー光線があたると、プレスCDの凹凸に光を当てたときと同じように、光が変化し、それがデジタルの信号となって読み取られます。
パソコンのCD-Rに記録する時に良く「焼く」っていいますね。
プレスCDとCD-Rは、それぞれの製造、記録方式の違いによって、それぞれメリット、デメリットがあります。
まず、プレスCDは、長期保存が可能です。メーカーによれば「100年以上」もしくは、「半永久的に」等と
言うことになっています。実際扱いは、気軽に扱え、大きな傷さへ付けなければ、いつでも再生できます。
このことは、大きなメリットになりますが、反面、デメリットは、製作するのにコストが掛かる点です。
まず、原版の金型を作らなくてはいけないので、これに費用がかかります。(数万かかります)また、当然
専用の設備機械が必要となり、専門の工場に頼むしかありません。ただ、この金型さえ作ってしまえば、
1枚作るのも1000枚作るのも同じで、同じものを多く作ればそれだけ単価は安くなります。
それに比べてCD-Rは、CD-Rドライブや録音デッキが有れば、他のコストを掛けずに作る事が出来ます。
この点は、CD-Rの最大のメリットで、1枚のみを作る場合は、メディア代だけで済みます。
ただ、保存や扱いの面では、プレスCDに比べデメリットとなります。
熱で色素を変化させて記録するため、同じように熱を加えると、変化してしまいます。また、CDプレスの
ように、物理的に溝が有るのではなく、熱で変化した色素を凹凸に見立てて読み取るため、録音の際に使用した機器の性能により、焼き具合が良くなかったり、
使用メディアが粗悪で、色素が正常に変化しない、あるいは、ムラがある、と言った事が原因で、信号を読み取れない事があります。
また、再生側の機器の仕様や性能によっても読み取れない場合が有ります。
CD-Rの製造メーカーは「何年でも長期保存」と言っていますが、実際上記のような原因によって、「録音して1年したら聞けなくなった」という様な話は良く有ります。
但し、品質の良いメディアで、正しく焼かれた物は、取り扱い方さえ間違わなければ、長期保存は十分可能です。メーカー(国内T社)によると、
「光に当てず、乾燥した暗所での保管なら100年…」との事ですが、一般的には10年程度と言う意見が多いようです。
ただ、CD-Rが一般向けに発売されてからまだ10年強ですので、実際にどれくらいで劣化するのかは誰にも判らず、一般論の「10年程度」というのは、
発売されてからの年数と同じですので、この数字は、どうやら実際に検証できた年数と言う事の様です。
専門家によると、正しく使用保管されていれば、20〜30年、状態によってはそれ以上劣化せず保存可能と言われています。今から20〜30年後と言うと、
かつてのアナログプレーヤーやカセットデッキの様に、再生する機器の方がダメになっているかもしれませんね。
時代によって音の記録方式や再生機器が変わるので、その都度新しいものに保存しなおす必要が出てくると思います。
何れにしても、光、特に太陽光にはとても弱いので、日光の当たるような場所はさけて保管しましょう。
当店では、日本国製の高品質ディスクのみを使い、音の記録に定評高いCD-R専用ドライブや専門のデッキを使用し
録音しておりますので、どうぞ安心してご用命下さい。
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2015年12月をもちまして、国内で唯一CD-Rを製造していました(株)太陽誘電が、ディスクの製造を中止する事になりました。
今まで使用ディスクは、日本国製に拘って参りましたが、叶わぬ事となり、在庫が無くなり次第、順次、海外製のメディアに切り替え変更させて頂きます。
もちろん、今までの日本国製と同等の、信頼のおける製造元のディスクのみ使用致します。
どうぞ、ご安心下さい。
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万が一に備え、バックアップコピーを作っておきましょう! |
当店では、皆様の大事な記録の長期保存を考え、高品質メディアと信頼性の高い機器でCD録音をしておりますが、
ただ、万が一に備え、録音されたCDのコピーを同時にご依頼されるようお薦めいたします。
また、ご自分でパソコン等でコピーされる場合、出来るだけ信頼性の高いメディアをお使い頂き、できれば低速(4倍速以下)でじっくりコピーして下さい。
※ CD録音に関する事にお答えいたします。ご遠慮なくご相談下さい。
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